手術室
Operating room手術室は、2室(うち1室はバイオクリーンルーム)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の1室があります。
手術実績
手術総数 | 人工関節 置換術 |
鏡視下十字 靭帯形成術 |
鏡視下 半月板手術 |
膝周囲 骨切り術 |
ESWL | |
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令和元年度 | 389 |
33 |
41 |
44 |
21 |
52 |
令和2年度 | 319 |
21 |
19 |
43 |
18 |
38 |
令和3年度 | 403 |
31 |
35 |
60 |
39 |
24 |
令和4年度 | 336 |
25 |
34 |
77 |
29 |
29 |
令和5年度 | 331 |
22 |
34 |
68 |
14 |
26 |
主な手術内容
内科の主な手術
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- ペースメーカー植え込み手術
泌尿器科の主な手術
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- 腎・尿管結石に対するESWL(体外衝撃波結石破砕術)
整形外科の主な手術
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- 人工股関節置換術(THA)
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- 人工膝関節置換術(TKA)
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- 単顆人工膝関節置換術(UKA)
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- 鏡視下前十字靭帯(ACL)再建術
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- 鏡視下後十字靭帯(PCL)再建術
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- 内側膝蓋大腿靭帯(MPFL)再建術
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- 鏡視下半月板切除術・縫合術
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- 膝周囲骨切り術
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- 人工骨頭挿入術
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- 骨接合術全般
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- 自家培養軟骨移植術
人工股関節置換術(THA)
人工股関節置換術(THA)
THA は、「Total Hip Arthroplasty」の略で、傷ついた股関節(足の付根の関節)を関節の代替としてインプラントと呼ばれる人工の股関節部品に置き換える手術です。
関節リウマチや変形性股関節症、大腿骨頭壊死症などの病気による激しい痛み、股関節の動きに制限があり、日常生活動作(歩行等)に改善が見込めない状態、あるいは股関節が著しく破壊された場合に人工股関節置換術などの手術対象となります。
人工膝関節置換術(TKA)
人工膝関節置換術(TKA)
TKA は、「Total Knee Arthroplasty」の略で、傷ついた膝関節を関節の代替としてインプラントと呼ばれる人工の膝関節部品に置き換える手術です。
変形性膝関節症などの病気で膝の痛みが強くなることがあります。膝関節軟骨の磨耗や
骨の変形が強く、内服薬、外用薬、関節内注射、理学療法などの保存療法をしても強い疼痛や歩行障害が残り、日常生活に大きな支障をきたす方が手術対象となります。
鏡視下前十字靭帯(ACL)再建術
鏡視下前十字靭帯(ACL)再建術
前十字靭帯は、膝の4本の靭帯の一つで膝の前後や回旋の安定性に重要な役割を果たしています。
前十字靭帯損傷の多くは、スポーツ中のターンやジャンプの着地などの動作時、タックルなど予期しない外力に膝をガクっと捻って損傷します。
手術は、ハムストリングス(太もも裏の筋肉)の腱を用いた、2重束2ルート再建を標準方法として行っています。
手術は全身麻酔(神経ブロック併用)で施行し、約2時間の手術です。
関節鏡視下半月板切除術・縫合術
関節鏡視下半月板切除術・縫合術
半月板は膝関節の間にあり、内側にあるものを内側半月板、外側にあるものを外側半月板と呼びます。
半月板は三日月状をしており、膝関節を安定させる役割や、膝関節の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
半月板は三日月状をしており、膝関節を安定させる役割や、膝関節の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
膝に強い衝撃が加わったり、捻ったりした時に半月板の損傷した部分が関節の中で引っかかり動かなくなる症状(ロッキング)もあります。
関節鏡(直径約 5mmの棒状の細い管の先にレンズとライトがついた内視鏡)にて半月板の損傷の程度を確認し、縫合できる状態であれば半月板縫合術を行います。
半月板の縫合ができない場合には、傷んだ部分のみを切除する半月板切除術を行います。
関節鏡を用いるため、手術創は小さくて済みます。
膝周囲骨切り術
膝周囲骨切り術
脛骨近位骨切り術(HTO)、脛骨顆外反骨切り術(TCVO)は、脛骨の近位を骨切りし、内反変形している膝関節の機能軸を整える手術です。
最近は症例の変形に応じて大腿骨骨切り術も行っています。
当院では、初期、進行期の変形性膝関節症に対して全国的に行われている脛骨近位骨切り術(HTO)と、長崎大学で考案された脛骨顆外反骨切り術(TCVO)を症状に応じ行っています。
TCVOは、症例により進行した変形性膝関節症に対しても一部行っています。
当院は自家培養軟骨移植術を導入しました。
2023年8月から、当院において自家培養軟骨による膝関節軟骨の治療が保険で受けられるようになりました。
自家培養軟骨移植術とは?
関節軟骨は、ヒザの動きを滑らかにしたり、ヒザにかかる負担をやわらげるクッションの役割を果たしています。軟骨組織には血管がなく、傷を治すための有効な細胞が少ないため、事故やスポーツで軟骨が欠けたり、剥がれてしまうと、自然に治癒するのは難しいと考えられています。
欠けた軟骨の治療法の中で、近年注目されているのが「自家培養軟骨移植術」です。自家培養軟骨移植術にもいくつか種類がありますが、日本で公的医療保険の対象となっているのは、「外傷性軟骨欠損症」または「離断性骨軟骨炎」で、欠けた軟骨の面積が4cm2以上の患者さんです(変形性膝関節症は治療できません)。この治療法は平成24年7月に厚生労働省により承認され、平成25年4月より公的医療保険で受けられるようになりました。
「自家培養軟骨移植術」は、患者さんご自身の細胞を使うので、拒絶反応がきわめて少ないこと、少しの軟骨から細胞を増やすことができるので、広い範囲の軟骨が欠けた場合により有効であるなどのメリットがあり、治療後はヒザの痛みが和らぐことが確認されています。
リハビリテーションについて
移植が終わった約1~2週後からリハビリテーションがはじまります。ゆっくりとヒザを動かしていき、4週後から少しずつヒザに体重をかけていきます。
6週後には全体重をかけるトレーニングをします。ただし、軟骨の欠けた場所や大きさなどにより、リハビリテーションのスケジュールは変わります。
参考リンクはこちら⇒ 再生医療ナビ:https://saisei-navi.com/hiza/index.html
自家培養軟膏移植術が受けられる病院:https://saisei-navi.com/hiza/hospital/index.html
スタッフ
我々手術室スタッフは、個性派揃いで、「患者様には優しく、スタッフ同士は厳しく」をモットーに安心した手術が提供できるよう、普段からお互いを指摘しあえる関係に心がけ、安全第一で取り組んでいます。
手術室は、少数派チーム医療の部署です。
病棟看護とは違った独自な技術を要し、手術の流れを見極め、その時々のタイミングに合わせ、緊迫した中にも安全かつスムーズに手術を終えた時の達成感は、何ともいえない喜びが沸いてきます。
今後も、各スタッフがスキルアップに努め、患者様から「安心して手術を受けた」と感じてもらえるような手術看護に努めていきたいと思います。
手術スタッフ
看護師 7 名(師長1名を含む)、中央材料室担当介護福祉士1名で、手術業務全般、中材滅菌業務、診療材料業務を行っております。