リハビリテーション
Rehabilitation- トピックス&ニュース
- 2022.12.13リハビリテーション科では地域活動を行っています。
- 2022.07.05水曜モーニングセミナー
リハビリテーション
当院の医療分野
チーム医療による集中的なリハビリで患者様の回復を支援します。
また、地域の中核病院として、医療サービスの質の向上、患者様の満足度向上を目標に職員一同、日々治療技術の研鑽に励んでいます。
病棟の紹介
本館3階(回復期リハビリテーション病棟)
勤務は35日体制で早出・日勤・遅出を行っています。
早出・遅出の関わりとして早朝もしくは夕方において更衣・整容・食事・排泄・移動等といった日常生活での一連の流れの中でそれぞれの患者様に必要なADL動作に着目しリハビリ提供を行っています。
現在、各患者に対して1回/月のチームカンファレンス・2回/月の整形カンファレンスの開催や1回/週のチームミーティングを実施しています。
他チームとの合同勉強会や各チームでの勉強会も随時実施しています。
各チームとも年間を通じた目標を設定し、その中でそれぞれのスタッフが役割を持ち業務に従事しています。
- 病床数
- 57床
- スタッフ数
- PT 16名、OT 12名、ST 5名
- チーム構成
- 2ユニット/3病棟 B・Cチーム
- 家屋調査:回復期病棟では、必要に応じて入院時訪問や退院前訪問、外出訓練などでご自宅に伺い、環境を確認させていただくことで、リハビリの目標設定や退院支援に繋げています。
- 訓練:患者様の病態やその時期の能力に応じて歩行補助具を選定し、歩行訓練を実施しています。
- 調理訓練:患者様の家庭内での役割に応じ、家事動作訓練を実施しています。
本館4階(地域包括ケア病棟)
病棟の主な機能として、急性期医療からの受け入れと在宅医療への橋渡し、そして緊急時の受け入れを担っています。
今まで以上に早期での在宅復帰が求められており、達成に向け、スタッフ一丸となり取り組んでいます。
当病棟では、膝関節に対する靱帯再建術や骨切り術などの観血的治療後の早期リハビリテーションを積極的に実施しており、社会復帰やスポーツ活動の再開を目指し、再発予防の観点を取り入れた指導も併せて行っています。
また内科的疾患においては、高齢患者様が多いため、身体・認知機能の回復はもちろんのこと、家屋調査や生活指導、介護サービスの調整等、特に生活面に着目した介入を進めています。
病棟機能が移行し、更に地域住民の方々の健康維持・増進に努め、「ときどき入院、ほぼ在宅」というキーワードを掲げ、業務にあたっております。
- 病床数
- 59床
- スタッフ数
- PT 6名、OT 2名、ST 適宜介入
- 退院支援カンファ:地域連携室・病棟師長・セラピスト・介護保険事業担当者
- 個別カンファ:主治医・担当看護師担当リハ・MSWc
本館2階(医療療養型病棟)
医療療養型病棟は生活期・維持期の患者様が多く入院されている病棟です。
医療度、介護度の高い患者様であっても、その方の能力を最大限に生かして、安心して穏やかな生活が送れるような支援に努めています。
生活の質が重要となる時期だからこそ、リハビリテーションではセラピストだけでなく生活を支援する看護介護スタッフとの協力が特に重要です。
ご本人、ご家族の気持ちに寄り添いながら、チームの中でのセラピストの役割を常に意識して業務に取り組んでいます。
- 病床数
- 47床
- スタッフ数
- PT 1名、OT 2名、ST 適宜介入
別館4階(透析リハビリテーション)
本病棟では、入院しながら透析治療を受けられる患者様を中心にリハビリテーションを提供し、外来通院されている患者様に対しても標準的な治療の一環として透析中の運動療法を提供しています。
入院患者様は長期療養の方や在宅復帰を目指される方もいらっしゃいます。
透析患者様は透析治療により体調不良などで安静臥床を余儀なくされることがあり、廃用症候群や運動器不安定症が増加し長期入院や社会的入院の一因になります。
それらの問題の予防策として、運動療法の有効性が注目されています。
リハビリテーションは体調をみながら無理なく行えるように心がけています。そして、最終目標を見据えて患者様やご家族と病棟スタッフが一緒に考えていくことを大切にしています。
- 病床数
- 38床
- スタッフ数
- PT 1名、OT 2名、ST 適宜介入
回復期病棟の理念
できるかぎりの機能の向上、在宅復帰を目指した動作を実生活の場(病棟)で行い、
患者様・ご家族様が満足していただけるケアをチームアプローチで集中的に行っていきます。
チームリハビリテーション
医師・看護師・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)・介護福祉士・ソーシャルワーカー(MSW)・管理栄養士など、患者様にかかわる全てのスタッフがひとつになり、チームとして毎日のリハビリを実施していきます。
整形外科専門医・脳神経外科専門医をはじめ病棟専任医師を中心としたチーム医療を提供します。
充実した設備で
リハビリテーションを支えます。
設備
表面筋電図
体を動かした際、筋線維から発生する活動電位を可視化することができるツールです。
筋活動を量的および時間的に解析することで、現状の身体機能や回復状況を詳細に知ることができます。
ケーブルクロス
ケーブルを利用する事で、自由な動きでのトレーニングが行え、リハビリテーション・フィットネス・健康増進の場面で使用されています。
また、動きを意識するトレーニングが行える為、各種スポーツや日常生活動作に必要なトレーニングが行えます。
BIO DEX
筋力測定や筋力トレーニングに用いられる機器です。
力の発揮するタイミング、時間、筋疲労などのデータが「グラフ」や「数値」で分りやすく示されます。
自身の状態を把握する事により、より効果的なリハビリテーションにつなげることができます。
全身運動マシーン
有酸素運動系機種(マシーン)として、エアロバイク2機種5台、トレッドミル4台、New Step1台、クロストレナー2台と、高齢者からスポーツ外傷の患者様まで幅広い対象が利用できるよう充実しております。
各種筋力トレーニングマシーン
効果的な介護予防実践に向けて、運動機能改善、安定性向上を目的とする、各種トレーニングマシーンを取り揃えています。
術後早期のリハビリテーション
当院では、整形外科疾患において、観血的療法(膝関節・股関節・靭帯再建術等)での術後早期リハビリテーションを実施しております。
在宅復帰に向けた取り組み
地域包括ケア病棟では、入院後早い段階から生活動作練習や機能練習を開始し、自宅・施設復帰へのサポートを行っています。
また、必要な患者様には退院後の在宅患者訪問リハビリを実施しています。
回復期病棟
回復期病棟では、入院時訪問・退院前訪問・外出訓練に力を入れており、退院後の生活をイメージした関わりが出来るように尽力しています。
セラピストが主体となり作業選択意思決定支援ソフト<ADOC>を活用し、自分で決めたより具体的な目標をセラピストと共有しながらリハビリを行っています。
作業選択意思決定支援ソフト<ADOC>
作業場面のイラストから意味のある作業を選択・共有しながら目標設定を行うアプリケーションです。
言語聴覚士による訓練
脳梗塞などの脳の病気や交通事故で脳が傷ついた方の後遺症として、話す・読む・書く・計算などに障がいがおこる場合(失語症)や唇や舌にマヒが残り発音に障がいをきたす場合(構音障害)があります。
また食べたり飲み込んだりすることが困難になる嚥下障害の方もたくさんいらっしゃいます。
私達、言語聴覚士は伝えたいのに上手く話せない、食べるとムセてしまう、口から食べることができないなどの問題を抱えている方々が、自分らしい生活が送れるよう、患者様・ご家族と対話をしながら、無理なく楽しんで訓練が行えるように心がけています。
嚥下造影検査(VF)
造影剤入りの飲み物や食物を実際に飲み込んでいただき、嚥下機能の評価を実施します。
食べ物が誤って気管に入っていないか(誤嚥、食物残留等)、安全に飲み込みが出来ているかを、レントゲンの透視検査を利用して評価を行います。
施設基準と主な対象疾患
運動器リハビリテーション料(I)
対象疾患
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- 上・下肢の複合損傷
(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)
- 上・下肢の複合損傷
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- 脊椎損傷による四肢麻痺
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- 体幹・上・下肢の外傷・骨折
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- 切断・離断(義肢)
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- 運動器の悪性腫瘍
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- 関節の変性疾患
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- 関節の炎症性疾患
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- 熱傷瘢痕による関節拘縮
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- 運動器不安定症
脳血管リハビリテーション料(I)
対象疾患
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- 脳梗塞
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- 脳出血
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- くも膜下出血
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- 脳外傷
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- 脳梗塞脊髄損傷
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- 脊髄腫瘍
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- 脳腫瘍摘出術などの開頭術後
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- 多発性神経炎
(ギランバレー症候群等)
- 多発性神経炎
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- 多発性硬化症
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- パーキンソン病
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- 脊髄小脳変性症
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- 運動ニューロン疾患
(筋萎縮性側索硬化症)
- 運動ニューロン疾患
呼吸器リハビリテーション料(I)
対象疾患
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- 肺炎
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- 無気肺
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- 肺腫瘍
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- 胸部外傷
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- 肺塞栓
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- 肺移植手術
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- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
廃用症候群リハビリテーション(I)
廃用症候群とは過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態をさします。
したがって、原因となる疾患は様々あります。
廃用に陥った場合、生活機能が著しく障害されるため、回復のためのリハビリテーションを行います。
リハビリテーションスタッフの専門資格
●専門理学療法士
神経理学療法 1名
運動器理学療法 1名
●認定理学療法士
脳卒中 1名
呼吸 1名
地域 1名
●3学会合同呼吸療法認定士
2名
教育・研修
新人研修年間スケジュール
4月5月6月 |
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7月8月9月 |
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10月11月12月 |
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1月2月3月 |
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新人教育プログラム
新社会人として
真の医療者として基本的な
リハビリテーション知識・技術
・接遇マナーの習得を支援します。
- 入社してからの仕事はどうですか?
- 慣れない事が多く大変ですが、毎日充実しています。
- 毎日の仕事の中でうれしかったことはありますか?
- 患者様から「あなたのおかげで頑張れます」と言われると嬉しく、もっと頑張ろうと思います。
- 仕事を通して教訓になったことはありますか?
- 困った時に相談をすることの大切さです。
患者様の危険を防げたり、自分では考えられなかった視点を教えていただけるので、これからも続けていきたいと思います。
- 先輩との関係性、チームの雰囲気はどうですか?
- 改善すべき所は指摘していただいて、困った事があればたくさん相談に乗ってくれます。
どの先輩もとても優しく穏やかな環境です。
- 新人教育はどのような点が大変ですか?
- 分かりやすく伝えることや、どこまで理解できているかなど、関わっていく中で変化に気付いていく必要がある事を、日々痛感しています。
彼らが成長していけるように教育係だけでなくチーム全体でサポートしていきたいです。
- 教育にあたり心掛けている点があれば教えてください。
- コロナ禍になり、これから入職してくる新人セラピストは実習の経験が少ない中で業務を行っていく事になるため、不安や分からない事が多いと思います。
日頃から意見や相談がしやすいチームの環境づくりを心掛け、課題を一つずつ解決していけるような関わり方を今後も続けていければと思います。
院内勉強会
新型コロナ感染対策を徹底し、
各種勉強会を開催しています!
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PTミーティング
- 対象
- 全PT
- 頻度
- 2回/月 (40分程度)
- 内容
- 少人数に分かれテーマ自由で発表
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OTミーティング
- 対象
- 全OT
- 頻度
- 2回/月 (40分程度)
- 内容
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- 症例報告または検討(MTDLPを使用、スライドまたはレジュメ)
- 文献抄読(内容自由)
- 取り組みの発表
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STミーティング
- 対象
- 全ST
- 頻度
- 1回/月 (30分程度)
- 内容
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- 症例報告
- 文献抄読(内容自由)
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Young talking
- 対象
- 経験年数3年目以下のリハスタッフ
- 頻度
- 2回/月 (40分程度)
- 内容
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- 症例報告
- 文献抄読(内容自由)
- 上司からの伝達講習
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モーニングセミナー
- 対象
- 整形Dr. リハスタッフ
- 頻度
- 1回/月 (30分程度)
- 内容
- 文献抄読(内容自由)
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年度末発表会
- 対象
- 全職員
- 頻度
- 1回/年
- 内容
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- 症例報告
- 取り組みの発表 等
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病院合同発表会 ※本年度は中止
- 対象
- 和仁会病院・福岡和仁会病院・東福岡和仁会病院の全職員
- 頻度
- 1回/年
- 内容
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- 取り組みの発表
- 症例報告 等
新人研修を経験して
新人研修の内容や学んだこと、それを踏まえての今後の抱負を教えてください!今回、新人研修を通して当院の取り組みや各制度について学ばせていただきました。
コロナ禍でもあり、制限がかかる中ではありましたが、充実した内容の講義で、併設されている施設の事や特徴、利用者様との関り方について知ることができました。
また、社会人、医療従事者としてのマナーや心構えについても学び、再認識することが出来ました。
新人研修を通して学んだ事を活かし、患者様の心に寄り添える療法士を目指して頑張りたいと思います。